私が子供の頃、植木等さんの「スーダラ節」が大ヒットした。

「サラリーマンは気楽な稼業」と言う一節があるが、その頃に比べると今は厳しいかも知れない。

成果を生み出すための、斬新な発想と不屈の行動力の持ち主でないと優秀な社員とは呼べない。

しかし、不動産投資をするようになって感じるのは、いくら優秀な社員でも、所詮はサラリーマンだっていうことだ。

自分で物件を選んで実際に金を出し賃貸経営をしてるとそのことがよくわかる。

その証拠のひとつは、どんなに優秀な社員でも自分で出資してまでリスクをとる者はいないと言うだ。

だからどこか会社の看板に頼っていて何となく真剣味に欠ける。

それから、日本の会社は実力だけでは出世できないので、上司に気に入られるためのゴルフや宴会などプライベートの付き合いも優秀な社員にとっての必須科目だ。

したがって上司とのコミュニケーションが上手く、ちょっと頭がよければ出世できる可能性はぐんと高くなる。

自分のミッションより上司との付き合いを優先するし、多少失敗してもお互いナァナァで済ませてしまう。

特に大企業にこの傾向が顕著だ。

これではいくら”優秀な社員”を抱えていても会社の業績が良くなるかについては果てしなく疑問符が付く。

どんなに無駄金を使っても自分の懐は痛まないし、仲良し集団では事の本質に踏み込めないので、常に成果は中途半端だ。

だから表向きは素晴らしいビジネスモデルでも、実は赤字だったりする。

植木等さんの頃はそれでもよかった。
経済発展が会社全体を牽引してくれたからだ。
でも今は、常に新しい価値を競合に先んじて市場に提供し続け、しっかり利益を稼げる体質をつくらないと勝ち残れない。

仲良し宴会と仲良しゴルフに興じている暇などあまりないはずだ。

2006年度の企業決算では過去最高益を更新する企業が多かったが、リストラや外注費の圧縮で利益を出している企業も多い。

その証拠にいくら会社の業績が良くても給料は上がらないし中小企業の業績は依然厳しいところが多い。

自分達の失敗のツケを社員や下請に押し付けているだけだ。

これではいずれ何かが破綻する。

使われる側だと給料は上がらないし、残業も減らない。
使う側になるには仕事以外のしがらみにも耐えなければならない。
どっちに行っても疲れる事ばかり。

そんな疲れたサラリーマンが今日も通勤電車に満載だ。
こぞって空いている座席を奪い合い不足気味の睡眠を補う。

将来リストラが待っているかも知れないのに自分からは動こうとしない。

なんか相当格好悪いと思う。

「サラリーマンからの脱出」

それに気付かせてくれた、不動産経営に私は感謝している。

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